革ならではの風合いと耐久性から、お薦めはやっぱり本革製!
システム手帳に使われる革素材をご紹介します。
牛革
革と言えばやはり「牛革」がもっともポピュラーです。が、一口に「牛革」といっても、牛の年齢や仕上げによっていろいろな種類があります。
- カーフ(生後6ヶ月まで)
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生後6ヶ月までの仔牛の革を「カーフ」と呼び、牛革としては最高級の素材です。
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仔牛ならではのしっとりとした質感と、きめの細かい表面が特長です。薄く繊細な素材なので、傷に気をつけお手入れも忘れずにしましょう。
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同じ子牛革でも、生後3ヶ月までの牛の革を「ベビーカーフ」、2歳までのものを「キップ」と呼ばれ、どちらも上質な革とされています。
- ステアハイド(生後2年〜3年まで)
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生後2年〜3年までの雄牛からとれる成牛革を「ステアハイド」と呼びます。
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牛一頭から畳二畳分ほどとれ、丈夫さと供給量の多さから最も多く使用される牛革となっています。染色、型押しなどの、加工される素材としても広く利用されています。
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右の写真は、牛一頭分の片側半分を広げた状態です。小さく写っているシステム手帳はA5サイズです。大きさがイメージできますか?
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- ヌメ革
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タンニンなめしだけを施し、革の表情を活かした素材がヌメ革です。ヌメ革は非常に丈夫ですが、表面加工をしていないので、引っ掻き傷などすぐについてしまいます。しかし、革自体のダメージではないので、お手入れをしながら長く使い続けることで、ヌメ革独特の「飴色」に変化し傷やシミも目立たなくなります。
「アースレザー」製システム手帳
- オイルレザー
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オイルレザーはなめしや仕上げの段階でオイルを染み込ませています。そのため厚みのある革も比較的柔らかく仕上がり、オイルの撥水作用により、通常の革に比べると水濡れにも強くなっています。さらに、使う程にオイルが染み出し独特の味わいを楽しめます。
「オイルレザー」製システム手帳
- 型押し(エンボスレザー)
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牛革をプレスし、表面に模様がつけられた革です。主に、爬虫類(ワニ・ヘビ・トカゲ)やオーストリッチ(ダチョウ)など、高価な革の代用として加工されています。
- ブル(生後3年以上)
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生後3年以上経った雄牛の革で、厚みがあり強度もある革ですが、傷も多いのが難点です。
馬革
- コードバン
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「コードバン」とは、北フランス産の一部の馬からしかとれない尻部の革です。
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通常の革は、その動物が生きてた時に外側だった面を表面として使用しますが、コードバンは逆で、生きていた時は内側の面をひっくり返して使っています。また、構造も大きく違い、コラーゲン層が整然と縦に並んでいるため、緻密でなめらかな表面が特長となっています。
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その美しさと素材の強さ、希少性から「革の最高峰」とも呼ばれています。
バッファロー
バッファロー(水牛)の革です。牛革でいうならカーフのように柔らかく、水にも多少強い性質を持っています。表面は、牛革に比べシボが強く出ていてワイルドな印象です。お手入れなどは牛革と同じで大丈夫です。
豚革
表面に3つ一組の小さな穴(毛穴)が無数に空いているのが特長です。軽くて摩擦に強くお手入れもしやすい素材です。以前は牛革にくらべ評価が低かったのですが、最近は高級ブランドなどでも使用され注目されています。
爬虫類
ワニやヘビ、リザード(トカゲ)などの爬虫類の革は、マス目のような模様が特徴的です。本物は大変高価な革のため、牛革に型押し加工を施し、模様をつけている物も多くあります。
合皮
リーズナブルでお手入れいらず、気兼ねなく使えるなど、メリットも多い素材です。本革の風合いを再現した上質な合皮や、デザインやカラーにこだわった楽しいデザインのシステム手帳も人気です。本革に比べ耐久性に劣ります。
合皮製「キーワード」システム手帳